法人営業の経験がある社内SEのひとりごと。ちなみに10回以上転職してます。

40歳で12回目の転職活動という人生の節目で、 幸運とも風変わりとも言えるキャリアを振り返るきっかけとして、 本コンテンツを作ろうと思いました。      読者登録やブックマーク・コメントなど、お気軽にどうぞ。

7次請負と身の危険について

某ホールディングスでの2つのプロジェクトを終えて、
次の仕事を探したのですが、相当苦戦しました。
半年以上求人応募を続けて、ようやく受け入れてくれたのが
大阪にある零細のIT請負の会社でした。

請負先との打ち合わせもして、あとは雇用契約をして入場するだけ
という段階になって、土壇場で営業契約を破棄。
結果的に本社で業務待機をするという
今になって思えば赤信号が点滅した状態で始まった会社でした。

以降、いくつかの会社に面接しても決まらず
12月の下旬になって「来月中に就業先が決まらないと、試用期間終了で解雇する。」
とまで言われ、最後の最後に滑り込んだ請負先が、
タイトルにも書いた7次請負の案件でした。

IT業界に根深く残り、実は今も巻き込まれている商流の怖さを
実際の勤め先で思い知りました。

入場の3日前から、より元請に近い会社の営業が次々と現れては
「この人に従って。」と私の身柄引渡しが続きました。
いったい、何人の「担当者」が元請と所属会社の間にいるのだろう、
いったい、誰が自分の仕事の責任を取るのだろう、
いったい、もう一度会うことができる人は誰なんだろう、
と背筋が寒くなりました。

結局、元請側で直接対面した会社の担当者だけで3社分。
あとの数社(派遣・請負側)は会社の名前だけが出てくるような、
もはやブラックボックスのような商流でした。

元請が会社名と作業員の名前を把握しているのは3次請けまで。
その下に続く派遣・請負側の商流は、3次請けの会社ですら知らない。
言い換えれば、現場での問題や突発的な動きに対しても
私が所属していた零細の会社が会話できるのは、6次請けだけ。
そんな身の危険すら感じる状況で、毎日働いていました。
実際、元請の気まぐれで
「あさって、某県にあるデータセンターに行ってもらうから。」
という指示が出たのですが、それを知っているのは2次請けまで。
人の手配をしている会社はお金の心配をしていました。

事実、私の所属会社はそんな話は全く了承していないと怒ったし、
一緒に働いたもう一人の技術者は社長が契約を終わらせると決断したそうです。

現場の判断が伝わらない状況下で派遣や請負の人員に出張を指示して
トラブルが発生したら・・・誰が責任を取るのか、ですね。
本当に、本当に身の危険を感じました。

結局、元請の会社で大流行していたインフルエンザにかかり、
1週間の出勤停止となり、そのまま3次請けから撤退の指示が出ました。

この撤退指示も現場にいた者としては違う話しで、
驚くべきことに現場で元請から出る指示を、
2次請けも3次請けも直接把握していないのです。
実際はプロジェクトそのものが維持できなくなったのだと思います。

多重請負を是としているIT業界は無くなるべきだと
本気で思った最初の仕事でした。